エンジニア転職する上で、自社開発か受託開発のどちらにするかを1つの判断軸とする方も多いのではないかと思います。
私は自社開発と受託開発を両方経験し、それぞれのメリット・デメリットに関して身を持って実感しました。
そんな私だからこそお伝えできる内容があると考え、自社開発と受託開発に関して記載します。
本記事では自社開発に関してお伝えし、別の記事で受託開発に関して記載しています。
自社開発のメリット
製品の売上が大きく伸びる可能性がある
当然と言えばそうですが、自社開発では導入して貰えた分だけ売上も増加します。
受託開発では開発時の段階で売上が決まっているので、自社開発の方がロマンがあります。
エンジニアとしても会社の売上によって給料が大きく増える可能性があるので、リスクはありますが期待感を持って働くことができます。
納期が受託開発より厳しくない
客先から納期を提示される訳ではないので、受託開発よりは納期が緩いです。
もちろん求められている機能の提供が遅いとユーザ離れが発生する可能性が高まりますが、リリース時期を1週間程度ずらすなど納期の調整がしやすいです。
お客様から焦らせられる感じはなく開発を進められるので、いつも客先から納期に追われるのが辛い方にとっては自社開発を行う会社の方が向いていると言えるでしょう。
スピード感を持って進められる
何を開発するかの最終的な意思決定は自社にあるので、スピード感を持って進められます。
受託開発の場合は最終的にはお客様の判断に委ねられるため、すぐに決めてもらうのが難しいことがあります。
次にどんな機能を開発するか早く分かっておきたい方にとっては、自社開発の方が良いと思われます。
自社開発のデメリット
開発しても売れない可能性がある
大ヒットすれば売上が大きく望まれる一方で、開発しても売上が伸びない可能性があります。
ある1つの機能を作ってもその機能が売上に全く直結しない場合などもあります。
受託開発では費用を頂いて開発を行うため、工数に対する売上の安定性という面に関しては受託開発より劣ります。
スキルが偏る傾向がある
どれだけプロダクトを持っているかにもよりますが、数個の製品のみ売っている場合は関わる範囲が狭まります。
新たな機能を作る機会はもちろんありますが、使用する技術・言語は同じである場合が多くソースコードの内容も似通っています。
受託開発の場合、各顧客先によって導入時期が異なるため使う技術・言語が新しくなっていることがあったり、ソースコードに多様性もあります。
自社開発でも新技術を導入したりフレームワーク刷新を行うことはありますが、受託開発に比べると機会は少ないです。
人脈を構築しにくい
多くの場合は社内の人と関わるため、社外の人と話す機会が少ないです。
ポジションによっては社外の人の要望を聞いたりすることもありますが、基本的には社内でコミュニケーションが完結します。
開発に集中したい人にとってはデメリットにはならないですが、社外の人との関係を積極的に作っていきたい人にとっては望ましい環境とは言えないでしょう。
まとめ
今回は自社開発のメリット・デメリットに関して記載しました。
- メリット
- 製品の売上が大きく伸びる可能性がある
- 納期が受託開発より厳しくない
- スピード感を持って進められる
- デメリット
- 開発しても売れない可能性がある
- スキルが偏る傾向がある
- 人脈を構築しにくい
受託開発のメリット・デメリットもあわせて見て頂き、比較してもらえればと思います。
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