「文系出身だけど、エンジニアになれるのかな?」と不安に感じる方もいるかと思います。
私も新卒でエンジニアになろうと考えていた時、情報学を専攻してきた人がいる中に埋もれてしまうのではないかと不安に感じていました。
結論から言うと、文系出身であることを気にしすぎる必要はありませんし、エンジニアとして活躍できます。
この記事では、IT業界における文系出身者の割合や向いている人の特徴を元に説明していきます。
IT業界における文系出身者の割合
まずは実際のデータを確認してみましょう。
IPAが発刊している「IT人材白書2020」によれば、最終学歴での専攻分野で分類すると、先端IT従事者の中で30.2%, 先端IT非従事者の中で34.6%が「IT・情報系以外の文系」という結果が出ています。
(先端IT従事者、先端IT非従事者の定義は出典元に記載されています。)
【出典元】「IT人材白書2020」(独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、2020年、p.189-190)
この結果から、先端的なIT業務に従事する文系出身の人材が3割程度存在することが分かります。
データから見ると、ITエンジニアになるにあたって文系であることを特に気にする必要はないと言えるでしょう。
ITエンジニアに向いている人の特徴
上ではデータを見て文系出身者の割合に関して触れましたが、ITエンジニアに向いている人はどんな人なのでしょうか?
今回は特に重要と思われる3点に絞ってお伝えします。
論理的思考力を持つ人
最初に重要なのが、論理的に考えられることです。
設計を行う際にもロジックを考える際にも、物事を筋道立てて考えていく力が必要となります。
例えば、プログラムは書かれた通りにしか動きません。
エラーが発生する時は必ず原因があり、発生した箇所から原因となる箇所を狭めていき内容を特定していく能力が必要になります。
実際に仕事をしていて、私の身の回りで活躍しているエンジニアは全員論理的思考力が高いです。
好奇心旺盛な人
技術は日々進化していきます。今使用している技術が数年のうちに置き換わってしまうこともあります。
したがって、新しい技術を追うこと・取り入れていくことが求められます。
普段業務で触れることでは限界があるため、自分で勉強することが大切です。
文系出身であっても、技術的好奇心があり自分から学ぶ意欲が高い人には向いていると言えるでしょう。
効率の良い方法がないか常に考えられる人
普段やっていることで、作業が面倒だなと感じることは少なからずあるはずです。
面倒な作業をそのまま続けてしまう人、良い方法がないか模索してやり方を変える人の大きく2パターンが存在します。
お分かりの通り、後者はエンジニアに向いていると言えるでしょう。
システムを作る際は既存の仕組みを改善することを目指しているので、普段の何気ない作業・業務から効率化の考えを持っている人はエンジニアに向いています。
まとめ
ITの技術者として働く文系出身者が3割程度いることを考えると、文系出身だからと臆する必要はありません。
文系出身の方でも、ITエンジニアに向いている特徴を持つ人であれば十分に活躍できます。
しかし、この記事で挙げた特徴が無いからといって諦める必要はありません。
例えば、論理的思考力はエンジニアとして仕事をしていくうちに磨かれていきます。
文系出身が原因で悩んでいるのであれば、是非エンジニアという職業に挑戦してください!
まずは適性をみてみるための第一歩として、無料のプログラミング体験を試してみることもおすすめします。
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