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「Webを支える技術」は初心者or中級者向け?5年目のエンジニアが読んでみた

技術
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「Webを支える技術」はエンジニア向けの本として有名かと思います。
ですが、人によって初心者が読んだ方が良いと言ったり、難しい専門的な内容があるから中級者向けだと色々意見が異なります。

私は改めてWeb関連の技術をさくっと復習したいと思い、読むことにしました。
この記事では、そんな社会人5年目のエンジニアが読んだ感想を記載します。

どんな人におすすめ?

まず、著者の想定では対象読者を「規模の大小にかかわらずWeb技術を使ったシステムを開発した経験のある人」としています。

実際に読んでみた結果、本当の初心者には難しいと思われる内容で、経験1年目~3年目の人に丁度良いレベル感なのではないかと感じました。
というのも、サーバ・クライアントやインターフェースといった基本的な用語に関しては知っている前提で書かれていますが、1通り開発の経験を積んでいれば難しくないと感じたためです。

また、5年目の私にとっては比較的理解のしやすい内容でしたが、所々知らない内容もあったので良い復習になりました。

おすすめできる点

Webの概要をサクッと理解できる

本のサブタイトルにあるように、HTTP,URI,HTML,RESTに関して主に記載しているため、Webの重要な技術を1通り抑えることができます

若手エンジニアは設計側というよりは与えられたタスクを実装することが多いと思うので、開発時には得られなかった知見を得ることができます。

知っているようで知らないことに手が伸びる

当たり前のように使っている技術でも、やはり知らないことがあることを実感しました。

例えば、基本的にCRUDを扱う関係もあるかと思いますが、HTTPのメソッドが8つあることを知りませんでした。
また、400系のステータスコードで知らないコードがあり、エラーを挙げる際にこのステータスコードが使えるのではないかと思った部分もありました。

リソース設計に関して学ぶことができる

深く突っ込まれている訳ではないですが、APIのリソース設計について学ぶことができます。

私はシステム立ち上げの経験があり初期からREST APIを設計したことがあるのですが、良い復習になりました。

APIの設計をしたことがない開発経験者にとっては、こういった思想で作られているのだなと理解する良い勉強になると思われます。

気を付けるべき点

内容が必ずしも最新と一致しているとは限らない

2010年に第1版が発行されている本なので、内容が必ずしも新しい訳ではありません

例えば、この本ではHTTP/1.1が最新であることを前提として書かれています。
現在(2023年)はHTTP/2, HTTP/3が存在していますよね。

あくまでも概要を掴む本

概要を掴む本としては良いと思いますが、設計の参考にしたいといった人はより分野を絞った本を読んだ方が良いと思います。

例えば、REST APIの設計を追究したいのであれば、APIの設計に特化した本を読んだ方が良いと思われます。

まとめ

Webの概要を理解したいといった、経験1年目~3年目のエンジニアにおすすめの本になるかと思います。
また、それより歴が上の人でも、さくっと学び直したい人は読んでみても良いかもしれないです。

私は経験5年目のエンジニアですが、普段当たり前のように使っている内容を復習できて良かったです。

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